思い出す 初めてきみが私を見つけた日 焼けつくほど温かい鼓動に ただ焦がれた 白く冷たいこの指先は 差し出されたその掌に...
眩暈の海 午後3時半 音を立てるポストが僕を誘う 角を揃え 折られた手紙 甘く香るテープは僕のため でも その子は今 泥塗れの 靴履いて泣いている...
苛まれそうなの あたし些細なことでもやもや 冗談だって気にしちゃうの 壊れそうでダメダメ...
離れた想いが 叶わぬ未来が 醜い私を 長い長い夜へと 廻らぬ世界に星降る夜には 汚れたこの手であなたへの愛を歌う...
アイドル聴いてる同級生が 子供じみてる馬鹿に見えた テレビに踊らされてるヤツと違う 自分はイケてると信じてた...
握り潰した夢のかけら シャツの裾でぬぐい 何気なく『僕』を過ごしては 見えない明日に怯える どこか遠くに置き忘れた 頑なな祈りは...
今ではかれこれ25年ほど前のこと 私はあの日の葬礼に参列していました 彼女が死ななければならなくなった2013年(あのとし)に 何が起こったかあなたは知っているのですか...
行き場所のない悲しみ 抱え込む 戻る事無い 透明な事実 澄んだ流れに落ちてく 一滴の...
押しつぶされた左手 声にならない叫びを 虚空に叫び続け 稀世なる明日を想う...
遠くで 声がしたら 耳を塞いで 聞かないで お行き 私のカナリア...