フェンス越しの口づけ 堕ちる赫(あか)い快晴 ボクはキミでキミはボク… はにかんだキミ、倒錯したセカイ キミの笑顔はボクのそれと似ていて...
焼きついた言葉とあの娘の血の跡 穢して、壊して、本能はほくそ笑んで 感情公式の右辺は消失 解を求めても尚、定理など解らない...
いつも聞こえてくる 今日のニュース、 明日の預言 聞こえないフリ 飛び込んだ二次元階層...
眉間の上、押し当てられた ピストルのトリガー引き絞り リボルバーが回り始めて檄鉄を落す...
明日我が身は 桜の邑(くに)へ 君の泪 背に 妃迎える あの月の夜 見初めし時に 橋に影二つ 焔が宿る...
酩酊、グラグラ揺れる 千鳥足で西へ東へ 名画は猿でも描ける...
終焉の大地の果て 残された子らは 頼りなく小さな手を重ねて 健やかなる時も 病める時も ただ信じて……...
壅塞されたこの街の中 見え上げれば碧落とは笑えたもんだ 飛び交う叫喚と咽び泣く豎子の響...
凍てついた街に 響く慟哭が 暁の空に 涙雨を降らせた ☆紅に染まる 黄昏目指し行く 宵闇色を纏う 旅人よ何を見る...
嵐の夜の逃避行 影から貴方を連れ出したんだ 情け容赦ない追跡者...