はらり、はらり 舞う雪は 全ての音を奪い それはせつなくて なにもない天空(そら) なのに存在していて なにもない大地 なのに命があって...
何度となく探していた 見つからないのは分かってたことなんだけれども 白い息は音もなく ただ消え行くのを見つめてはまたため息さ ぼたんゆき舞う空の色想いの果てで...
窓の外は白い雪 超寒いし眠いけど、子供達の笑顔が待ってるから 寝ぼけ眼をこすりながら 赤くて白いフワフワの制服に着替えるの...
雪の降らない街に クリスマスツリーの星と同じ名前の 男が一人住んでいました 男は貧しくて 今日を生きるために...
何もいらない あなたがいればいい そっと横顔 息を殺す まばたきすれば...
ウツムイテ歩く足元に降り始めた雪でふと歩みを止める 見上げた雪降る黒い空は普段の平面を立体に変えた あの時選んだ道の反対側を 歩いていたら私は笑えていたのでしょうか?...
目に映る 世界は白くて ただ息をすることが 愛しい 静かに 目を閉じてみれば...
街に冬が降る 右手に持った小銭がちゃりんと鳴る 鼻の先にいる...
夜空高く輝く星達が 鮮明に瞳に焼きつく まるで写真のように 静かな季節 その景色を 塗りつぶすように 雪がまた この町に降り注ぐ...
冬の朝が音を失くしたら 白い光が瞼を叩く 乾いた部屋 丸めた背中が並び伝う確かな温もり 待ち侘びていた季節を迎えた...