黎明なる紅き月がもたらす 運命の黙示録 始まりを告げる咆哮が 風を振るわし 大地を揺るがす...
忘れないで この想いは ボクらが信じた 愛ノ共鳴(うた) 抱き締めた夜には 欠けた月が啼く 繰り返す罪には 躊躇(とまど)いの月が...
闇の中に月は白く 時を止めて眠るかのように 長い夜も息をひそめ 遠く光る...
青い月に照らされ 彷徨う あなたの影 伝えたいこと 伝えられず もどかしく過ぎる日々 偽りの笑顔を 覚えて...
迸(はし)る水面を切り裂いて 鋼を鳴らし君は征く 礼砲叫ぶ海抱(いだ)いて 主機関(むね)の鼓動は高鳴る 御旗(みはた)の下に 猛る砲火 黎明(れいめい)焼いて 大儀の為に闇を討って...
月の窓を開いて、 海を泳ぐ星を見上げた 翳(かす)み見える過去たち 置いてきた、影の泥道...
いま誰と観し日本の 風流と仰ぐ朧月夜 咲けや咲け 梅 桜 桃 の花 闇 彩れ 人ごみの あふれかえる公園路 訪れた春の薫り 憩う週末...
暗闇に紛れて 舞い降りた 漆黒を抱える 麗しき少女 真紅の唇が 囁いた 「お前の甘美な血、頂こうか」...
水面に眠る 月に憧れて 凍える手で 掬い上げる様な きっとどこにも 行き着けはしない...
闇を染めて咲く花 はらりふわり 風に舞い散る 恋に泣いて色付く 仄か紅く儚い艶(いろ)よ やがて土に還る時 愛し人の真名を刻んで 縁繋ぐあやひも ゆるり根を張る 大地切り裂き...