宵闇に月想 夜を越えて 闇を越えて 迎えに行くから そろそろ出発でえす いつもと違う朝 車掌が真っ黒に見える...
夢を紡ぎ歌う夜に 今満ちていくあの月 夜に感じるこの鼓動は...
暗闇は見た 目も逸らさないまま 朧月の下 羽も動かずに 輝く月も 雲隠れとなって 闇という光に 身を潜ませる...
照らしはすれど暖めることのない 崇高な月の光をこの胸に 見上げた夕さりの空をきわやかに分かち聳える無骨の塔...
あの日見た星空が僕を焦がす いつからか忘れてた 風とゆく時の波 淡い記憶 錆び付いた涙言葉...
深い夜のどこかに 誰かが穴をあけて 夜明け前の時計は ついに逆さに回りだした 双眼鏡の中に 流れてるメロディ 街灯に集まる虫々 羽音はシンセサイザー...
朱い太陽 琥珀色の月と 黒き闇を切り裂いて 今正義の歌を...
逸れる魂 天へ還らず 地より這い出る物の怪へと変わる 死の恐怖を与え継ぐために...
朔 藍 染めてく この星空に 破滅的な暗闇に 私は立ち尽くす 巡り巡るクロニクル この繊月に アスファルトを踏みしめて 見上げた...
簡単なことで気が晴れる 誰だってそうしていたいが 息をする度に また詰まる度に 夜風は体をすり抜けていく 誰かの足跡をなぞるだけじゃ 綺麗な形にはならないから...