冷たい雨が遮った空 平行線で続く未来が 案外、遠くで手招いてた...
朝靄を幽か纏った太陽 街が目覚めてまた動き出して仕舞う 私だけが取り残されたようだな...
息も絶え絶え、斜陽に翳る街 聢と月光の隨に 慮る間も無く正解に満ちて...
夜に浮かぶ冷めた月灯りがただ ひどく奇麗で怖かった儘の 君が何処かで寂しくて泣かないように...
空白に埋む子ら、蹌踉めく儘に灯りに離るる。 過たず翳々に隠した月よ暇よ、渇いて、渇いて。 松柏の葉は百代を眺む雲のように。...
海、冩した隘路に 翡翠の夢を落とした 空、揺蕩う中で...
いま流行りの隕石が きりんの軌道に乗っかったら 紫の銀河にひとつ 波紋が跳ねるまで お昼寝を 名前もない儀上 しぼみかけのライナー...
黄昏に 沈み行く 色褪せた街 傾いた 夕日が 陰を伸ばす 道端の 白線を 踏みながら...
昨日までの雨なんて嘘みたいな 悲しいほど晴れた蒼い空に 昨日までの日々なんて嘘みたいに すべて捨てて 歩いていくんだ...
僕たちはそれぞれ歩く 世界をてくてくと 間違えたり転んじゃったりして 嗚呼 たまに疲れたり 嘆いたり 沈んだりしてさ...