好色的な赤 似合う姉(女) 其の白い指には鋏(はさみ) 暴力的な黒 似合う妹(女)...
夕暮れ 暁闇 灯火 狐火 並びて参るは物の怪の婚礼 朝焼け 宵闇 門火 枕火 並びて参る物の怪の葬列...
儚く舞い散る花の寿命 止まることのない時計の針と若き美貌 この世の生きとし生けるもの 老いは若さに敵いません...
(コメント欄の方が起こしてくださった物を掲載しています) さあ 愛と 善と...
暗い 暗い 闇に落ちて 心にも無い 笑顔 尖った言葉を浴びせる 重い 思い 切り刻んで...
遠く 遠く 記憶の奥に沈めた 思い出を 掬い上げる 拙い 会話 慣れない姿に頬を染め 賑わう方へ ゆっくりと歩くんだ...
寝つきの悪い夜 薄い夢の中 震える手を伸ばす 黒い影...
遠くで響く声 僕を呼び 続けた 薄れ行く意識は夢へ落ちる ユラユラ漂う 無意識が 答えた 誘われるように手は 扉を押した...
空に流れた 光る星を追って 触れられない 届かない手 のばす 儚い光は 心締め付けるくらいに 冬の空 遠くなる...
動き出す 時計 息を切らして 落ちる 汗 また始まる世界の隅で 時を戻した少年 走り出す 鼓動 光を抜けて 未来を刻みはじめた 記憶辿りながら...