明日が来ると思ってた 菫の咲いた 咲いたあの春 流れ流され辿り着いた...
まあ、別になんてことはない 何もかも厭になって、逃げだしただけ そう、別に大したことない...
１Ａ 恋(こい)ひわぶるかの方 一目通(ひとめつう)じよ 夜毎気配断(よごとけはいた)ち忍び逢う ...
朧げな季節に菫が揺れてる 少し早すぎると君は言うか 残り雪はただ溶けて消えてゆく...
向風に目を眇（すが）める 花弁（はなびら）が舞い ひらひらと地を染める 折れぬ刀刃（とうじん）空虚（むなし）さの...
乾いた暑い空気 胸いっぱいに吸い込んで 午後の海岸で 雲を眺め眠った いつまでも変わらない この太陽の香りが...
緑の空に 輝く五つの月 鉄の砂浜には 朱色の波が寄せて ネオンの風が吹く...
手を伸ばせば 掴めるかな 星の海が夜を包んで 照らし出すよ 菫の空 月の影のそのまた奥で...
再びたどるべき地図 道は見えない どうしたらいいのか… 燃やしてしまいたい 何故こうなるのか 僕にも分からない...
灰色の石畳 暮れなずむ影絵の街 眠り込む日時計に 息吹き込む音は手風琴 玻璃窓の煌きに 鳴りわたる異国の鐘...