ばいばい、僕の「これから」 爪跡から日々の解れ 沸かないケトルを待って...
水銀燈の灯りを消して。 純白な洋装に左様ならを 拙らない映畫は是で了い...
朝の光の冷たさに 心は今日も軋んでる 真冬の蜃気楼...
旅立つあなたに 届ける言葉たち 動けないまま 躊躇う私の...
いっせーの 涼風吹けど尾鰭の青は天の海 船出を祝しさよならは晴れやかに...
言い慣れない愛している 覚束無い愛している 擽ったい愛している...
色とりどりの花々も 止め処なく立ち昇る薫りも まるでイミテーションのようね そうだ いっそもう 枯れてしまいましょう?...
明日は雨だから 窓は閉めきって 崩れていく景色を 頭に刷り込んでいたい 痛い...
さあさあ 今直ぐ僕を撃ってみて頂戴 独り遭難 都会の街で 其処は既に混沌の中 嗚呼、祭は何処だ 最早神頼み 今だけは 演技茶番と知っても 祈りを捧ぐ厚顔無恥に...
目覚めたのは幼い夢 窓の赤 染められたまま となりに待つ君と苦笑う 拭い去るように...