私の心に芽生えたもの それはいつの日か分からないけど はじめて気付いたこの想いは いつかは叶うと思っていたのに...
今日も飛び交う下世話な噂話と 今日も緋色に染まりマヒする電車と 誰かの悲劇 また一つ消費をして 世はおしなべて日々の退屈を満たす タスク&スケジュール 常に満杯指し示し ついさっき隣でヒステリックな罵声を聞いた...
遥かな時の中を ひとり歩き続ける 忘れられた花の名を そっと呟いた かじかむ左手に 今も残る傷跡は 微睡む思い出を 嵐のように揺らす...
窓辺に揺れる 清か 空色 ベランダに 流れる甘い風 この花の名前を 君は きっと...
ねぇ… 手を取って この無力な手を 嗚呼… 少しでも 今を留めたい...
誰もいない世界でした 黒と黒の視界だった 秩序なんて気休めにも ならないから 今も 変わって 巡り巡る迷路へと 誘って 躓いたフリで甘えて...
見上げた月が 緋色く染まる空に 今宵すべてを...
汚れた沙汰の行く末に、 刹那のまどろみを。 心の芯、朱色に染まって、...
懺悔、恨み 断末魔で上塗り(paint) 鼓動、吐息 断ち切る静寂(silence) 迷い、恐れ 薙ぎ払う剣...
【記録1】 ・薄暗い路地裏にて、一人の女性が襲われる。 ・その女性は左目を抉り取られ倒れていたという。...