赤い影に 誘われて 意識の淵で 我に返る 世迷言(よまいごと)は 泥濘(でいねい)に沈む 只 只 只 眺めていたんだ...
紅霞む黒く低く響く 音 音 止まない雨の香り 溶け合い白く息をした 微かに芽吹いた香り 淡く淀んだ日常が消えてく 軋む鼓動を抑えながら見えぬふりをした...
(紫=がくぽ、オレンジ=レン、黒=二人) {何を考えていた?} {夜の桜って、綺麗だなって思ってたの} {ああ、美しすぎるな}...
オレンジ色の夕日が霞む 虚ろな記憶の中で君は 差し伸ばした手を弾き返し...
夢で 逢えたならと すがった背中 消え行くわ 後姿 煙る涙雨 追いかけ、別れ道...
不条理抱えて走り出す妄想 自我崩壊虚ろな月明かり 夢にまで見たアイを引きちぎって...
ねえ、きみが目指した蒼天に架かる橋を どうして消えるまで見つめなかったんだろう そうね、この場所では誰もが優しくて 寂しさの意味なんて忘れてしまったんだろう...
どうして、僕の事知らないのでしょうか? 紫、碧、紅、重ねてふやけたの。 戻らない世界が笑ったのでしょう...
薄青に霞んだ、月の糸は。 さだめに染まる二つの間に 愛を見る。 あなたは敵となり、振りかざす刃が...
このまま終わってしまうの 土へと還る草木の様 私が望んじゃいなくとも 今日だって季節は巡るよ...