[1] 兄さんにはまって 広がる世界 今日はあのゲームを やってみよう...
蘖(ひこばえ)の萌え出で 烟(けむ)るは朱の鳥 連なりて誘い 嗚呼 彼方へと導いてゆく 朝露の 吹きしく風に浚(さら)われて 緋(ひ)の雫 涙なぞりて降り注ぐ...
我楽多混じりの 走馬灯 日照雨に霞む モラトリアム 静かに枯れ逝く 藍微塵...
埃だらけの畳を 這いずり回った 梳かしたざんばら髪に 惑い 土気色した頬に 涙が伝った 淀んだ社の鳥居に 迷い...
春は淡く薄紅色の桜 夏は慎ましく佇む桔梗 四季の移り変わりは心変わりの様...
仮初(かりそめ)の言葉は朽ち果てた 空は霞み 君の姿も今は夢現(ゆめうつつ) 極東の楽園の宴は 酒池肉林に見せかけた虚(うつろ)の塵芥(ちりあくた) 花は枯れ 運命は燃え尽きた 天つ風は凪(な)ぎ 啼(な)く空は 緋色の雨降らせ 僕を待つ...
■1 いつも見ていた景色 紅葉が散らついてる ふと見上げた空から 一粒の雨 青い世界も涙 流れるの...
君が「遊びに出かけよ」と手を握った 私は目を丸めつつ握り返した あの日の景色が...
嗚呼、どうか 御稲荷様(かみさま)よ、月よ 庶幾わくは ...
二人になった帰り道で 僕は言葉を濁す 君は笑いながら「ありがとう」だってさ 次の日はもう来なかったんだ あの日見てた景色も...