誰より秘密な証明 まるっきり理不尽 存命 私に愛を頂戴...
さあ、憐れんで、血統書 持ち寄って反教典 沈んだ唱導...
凪いだ夜に錆び憑く軋んだ煌きに あの日僕は一度も愛されなかった 僕のことを「戯言の亡者」と呼んで...
よう うな垂れてるその兄ちゃん 何か辛い事あったんか？ 俺で良けりゃ話してくんない？...
教えてくれたアレ 今でも覚えてるから 悪い人ははらわたが真っ黒くなるって だから大好きあの子の白い白いはらわた...
鰾膠も無く 追い越されていた 何時の間に 胸が騒がしい なあ 此処迄と 言われた様だ 常の栄枯に騙る術も無く 何時からか 前を向く事が 出来なくて 出来たくなくて...
八月 下旬 残暑 カタバミ 蟒蛇 四番線ホーム 気の 抜けた 浮遊感...
「決闘ハ丑三時ノ古寺ノ一本松ノ下」 したためられた ざら紙 刹那、心ざわつき 息を吸うこと数拍 神仏に合掌 それは望みではなく祈り...
「二番線に参ります電車、二十四時丁度発、大熊座行き、 本日最終列車となります。お乗り過ごしのないようご注意下さい。」 灯台の光 波打ち際は囲いの庭 特急列車は相も変わらず閑古鳥...
名前も無い僕たちの背を見て嗤う もう望まれない命だって気付いているけど パサパサになった黒パンかじった...