深夜零時の空 鍵を静かに開け ぐるぐると回りだす 夢 遠い 朝焼けの雲...
何色でもない空気みたいな感情は キミという人を探し続けながら 言葉を音にしようと何度もつまづいて...
赤い線に記憶を結び 手繰り寄せた過去は 陽炎に揺れる季節の面影 道端に手向けられた 花が作る知らない影...
囀る声に奪われたのは 心じゃなくて自由だった 羽搏く羽根も独り占めしたい 太陽の下君は美しい...
窓をつたう電飾の流れ星 願いを託す間もなく次々とかき消える 冷えた空気に張り詰める思い 息をするだけで溢れてしまいそうで 目を閉じれば置いてきた安らぎと 見もしない不安が浮かぶばかり 全てを捨てたと帰らないと 強く強く誓ったはずの心が...
昨日の平穏を思い出せない 明日もやってくるのかわからない 今日が無事に終わるまで怯えてる 本当に生きてんの?...
週末に伸びる影 空を閉じる雲 藍色に染まる街 気の抜けた空気...
消え入りそうに 光る電灯 声が二つ 静かに響く 刺さるように 冷えた空気 ぬれた電車 ドアが開く...
午前五時 窓を開け 朝焼け空、雲が流れる 冷たい空気頬を撫でて 赤く染まった部屋で微睡む 水面にゆらり漂ったみたい...