繋いだ最後はあたしだったよ 狭くなってく空を見て気付いたの 綺麗な言葉が作った日陰は...
春が終わる頃に 迷い込んだ森の中で 赤いポストを目印にして...
僕を囲む線が世界を閉じ込めていく 誰かのために終わる僕は いつまで息ができる?...
夜空が近くて怖い 足が埋まるほど背伸びして 横には広がってけない...
怖くなってしまった 鉄パイプの感触 続きはちょっと待って 赤と青と黄色のランプが点滅 ひとりで遠ざかって...
いなくなったんだ いなくなったんだ 置いてかれたと思いはしないけど いなくなったんだ いなくなったんだ...
あたしのせいかな 筆箱の中身が減って身軽になってく 楽になるはずなのに...
じっとして 融けていくのを見る 手のひらの縁をなぞるように ちょっとだけ 歩けるようになる...
居眠り教室を 邪魔するカーテンの リズムの様に 流行りの小説を...
レイニーブーツ 代わりに溺れて 行けないところまで哀しみを弾くだけ...