もうどうしようもないまま幾度目の冬が過ぎた いいのかそれでと皆々問う 部屋満たす静寂の歌 どれから変えてしまえば? 時計の針はうなだれた...
くすんだ梅雨日の向こうは 嘘くさい真夏の香りだけ 並び帰った街の影は遠く...
0点の現実に書き加えれば100点で 繕って微笑んでやるせなく応え 冷天の校庭に創られていく冬景色...
君とは似たもの同士だってそう思っていたんだ どうやら違うみたいだ 気づいてしまったある朝 いつから変わっていたのか 知らずに見ないふりしていた...
ブラックデビルの煙が匂って 「つらくない」とか嘘吐いちゃって 甘く苦々しい...
ずっと焦がれていた 夢抱かれ夢与えて笑う日 そっと声漏らせど...
叶えられてしまったボクらだ プラセボなんだこんな思いは 働き詰めて膿んだ木こりが...
サイレンの慟哭が叩き瞼の開いた午の刻 額の汗袖で拭って丸棒線に手を伸ばす 溜まり溜まった芥の上 ヨッセと腰を落としてはまた...
「どうせまた待たずとも季節は廻るんだろう」だなんて言って たった今、たった今ばかりひたすら生きてきた いつまでも満たされない凍てついた心の罪科...
拝啓 虚勢 今何時? ねぇ 神聖ゆえ 生き恥晒し 優声 邪正 病み上がり...