深い森の中で 凍りついた 泉の底 眠り姫の待つ場所 古の城 錆びれた街 空をとぶトリ達が唄う...
大切な人は いつか届かない場所へ 大切だった物は 気づけば溢れ落ちて いつか空の色さえ 思い出せなくなりそうで...
眠れずにいる 心 沈黙の 闇に 凍える 窓際で一人 黄昏 物想ひに耽る 刻...
２月の 雪の明かり 夜を白く染めて 視界の中 色は消えて...
星のきらめく夜は 月のひかりに誘われ 雪が照らすあの道の どこか知らない街へ...
海の終わる場所 凍りつく未来の夢 秋の扉を開けた 水平線 海の切れ目の先の 白い指先を焦がす...
冷たくなった体は氷雪に さらされたまま動きもせず 静謐の中で...
暑さに負けずに 今日までたえてきたの そのことほめてね？ ごほうびも買ってね！ せみが鳴くこの教室は しばらくバイバイだね...
見透かされた氷の渦を溶かしていく 不思議な国はまだ目覚めていないから どうか眠らないで 机の上 逮捕状 秘密、愚かな蜜を吸う...
総ての物が光に包まれて 闇さえ総て夢に変わって 加速するスピードに飲まれる様に 血の祝福で宴煌びやかにして...