浮世の 空よ 月夜に 舞い散る紅の花弁 夕暮れ時に 姿を隠したあの子 母と二人で 肩を並べて宙ぶらりん...
とある洋館の言い伝え 再奥の部屋 開かずの間にて 新月の夜に開かれる 秘密の宴 鍵ノ間の宴...
振り上げた右足三度 飛んでったあの下駄やっと 裏返り音たてます...
緑と湯の香に さそわれて あなたと歩く 龍神街道 ふれあう指先 二人なら...
緑の空に 輝く五つの月 鉄の砂浜には 朱色の波が寄せて ネオンの風が吹く...
君を一目見し頃から、僕は、 食もとれず、夜は眠れず。 君は僕を知らないだろう。...
薄桃色が地を蔽い 青と緑がくっきり別れ 朱、黄、橙が山を染め 全てが白に包まれる。...
とかす袖のうねり／透かすお粥の透明／散らす木漏れ日のぶん／離す銀のスプーン／ 麦みたいな産毛／高く上げた白い腕／椿油をなでつけた髪／クルミのアンクル／アサガオのひろがり／ 汗でべとつく肌も／日焼け止めの匂いも／ベビーパウダーのビロードも／17歳の朝も／磁気じゃない定期も／...
三日月が眠るようなこんな夜は 泣き濡れた君の事を思い出す 朝焼けの街はまだ 眠たげで 凍てついた時はまだ 動かない...