うす暗い部屋から 窓越しに覗く 外は今日も雨が降ってる 水たまりに こぼれた名も無い花たち 見上げせつなく萎れていく 朧月に霞む心が 写した影は涙を誘う 冷めた目をして 殺す感情 こらえる息も絶え絶え...
ある晴れた陽気のこと 音も立てず舞い降りた 桜の花びら 僕を呼ぶかの様 隣のあなたは笑っていた...
ひらり舞い散る 桜の花びら まるであの時の 景色のまま 川の流れに その身をまかせ 辿り着く先には 何があるの?...
ひらりひらり 舞う花弁 街は色に染められて往く きらりきらり 風に踊る髪...
桜は散りゆく 粉雪の如く その下で 共にいること誓う 儚く溶けて染みる雪よりも...
まだ見ぬキミへおくるよ はるかなプレリュードを ぽかぽかの風 おどる季節に キミは うまれてくるんだ...
風に揺られて 空に羽ばたいて 月を仰いだ その花弁が 夜の帳に はらはらと舞い 僕等へ 思いを 託した・・・...
風が白い景色 鮮やかに染め変えて 歌いだした鳥は 始まりを告げていた 心の暗闇さえも 包み込む優しさと 時折覗かせる 掴めない不思議な空気に惹かれてた...
ヒラリ ヒラリと舞う 桜は早くに咲きすぎて 春を待たずにして 散り行くのでしょう...
桜舞う 今 サヨナラを告げるよ 僕ら それぞれの明日へ 同じように時を過ごして 同じように歳を重ねて...