夜明けまで 未だ遥かな空に 鳥たちの影は何処へ向かう 僕はいま なにをするためにここに 立ち尽くしているのだろう...
思うより速く 満ちてゆく雨音 気がつけば川が そこから生まれる...
風の罠が 約束を拒む 闇の壁が 希望（ゆめ）までも阻む...
枝の折れた樹は なにを伝えるのか 音のない風は 何処へ吹くのか 幸せはどれだけの 悲しみの報酬（むくい）でしょう 涙の嵩 測る日々よ...
地上に線引く 神の一筆（ひとふで） 夜明けの静寂は 何処へ雪崩れる 激しく脈打つ 胸の羅針盤 導く先は 空の果て...
羽のない蝶の群れ 葉の朽ちた深い森 風の音が 花を憂う道 断つ糸をまた結び...
さよならを 告げるのに 時は なにも 言ってくれない...
誰も知る人のいない 街にあふれる影の向こうに あなたがいる 同じ場面のReplay...
ヒュルルルラ ヒュルルルロ 風のなかへ どこまでも いくらでも 道はあるさ ヒュルルルラ ヒュルルルロ まがってたって 最後には それがいい かもしれない...
天（あま）つ空の彼方 いたづらな浮き雲 帰る夢を失くし 永遠をさすらふ 雨が止むまでつかの間 安らぎの眠り...