暗闇は見た 目も逸らさないまま 朧月の下 羽も動かずに 輝く月も 雲隠れとなって 闇という光に 身を潜ませる...
朔 藍 染めてく この星空に 破滅的な暗闇に 私は立ち尽くす 巡り巡るクロニクル この繊月に アスファルトを踏みしめて 見上げた...
照らしはすれど暖めることのない 崇高な月の光をこの胸に 見上げた夕さりの空をきわやかに分かち聳える無骨の塔...
蒼白き面のその裏側に隠された 幽き色の心は誰知る由もないでしょう 淡い月影が差し照らす細い道 当て所もなく下り行けば...
月の道はここでつながる やさしい光 集めて 響き続ける そのハーモニー...
この身体に注ぐ月の光が影を増やしていく 透ける翅(つばさ)の瞳に映る碧ノ光消して 片目の色が変化して行く 月の光の色に 空が落ちてく 月が浮上する...
月明りの道 登った丘の上 目印の石に座り 自分と約束した...
春は川を追いかけて ほろり 笛は ふらり 音広げ 夏は雲に寄りかかり...
静寂を取り戻した 敗走の森に浮かぶ月 傷の痛みは感じず...