満ちては欠けるだけの日々が現実なら 過去と未来の間にいるのが僕らしい 耳を澄ませば聞こえて来る誰かの声 「暇だからそろそろ影でも盗みに行こうか」...
「ねえ、次は どこへ行こうか？」 楽しそうに君が凪ぐ...
夜空きらめいた月に 息をすることさえ忘れ 心奪われた そんなことがただ愛しくて 波の底 ゆらめく月の中に満ちた想い 深い夜に浮かぶ二人 微かな気配...
薄闇に紛れ 動かされた時計 安らぐ闇はもう終わり 扉、音をたて開く...
すべての扉は 予告無く 堅く閉ざされた 束の間の夢を見るための永遠の眠り 漆黒の雪は 今も尚 すべてを染め逝き 凍てつく大地に行き先の見えぬ死出の旅...
波にゆられ 森にまよい 雲のむこう 君はどこに 波はよせて 森をあらい 西のはてに 君はいるか...
上路 ?州遇虎熊 五百年前一?? ?霄又是?悟空 失? ?愁??白? 沙河阻断路?通 福陵山中收天蓬...
冷たい空気の中 佇み 見上げた空 雲ひとつない暗闇 浮かぶ細い月...
花は物語(みらい)を悟り嘆く者 ――語れぬ詩は何処へと消え行く？ 鳥は運命(やくめ)を知らぬ愚か者...
錆び付く雨が降り注ぐ 未来を奪ってく 誰かの為とつぶやいて悪魔に跪く 繰り返してゆくだろう 終わることなき闇...