（リン）片喰ひらいて 陽が舞って落ちた 嘘ついた桜は 月夜に導き 雪だった視界も 花咲いて消えた...
こわくて、涙が止まらなくて、泣いている きっと少し疲れてるんだ こんなご時世だもの...
切れかけた街灯に憂う春の並木道 明日には散るのかな 揺れながら...
どうしたのどうしたの 囁いたあとに どうしてもどうしても...
風に咲く花の薫りに?目を覚ませば 世界満たすそれは一面の 夢の続きのような?眩しさの中...
まだ忍び足の春の影 窮屈な制服着て走る 少しだけ空に近くなって 青い風も夢も去年よりも早足になっていく 流れていく時間に 抗うように生きてきた...
揺れてひらひら落ちる 踏まれ静かに消えてく 少し残った雪に混ざりながら...
気温も氷点下 まだ眠る町 北風が吹きぬけてく 芯まで冷える 数え切れないぐらい かよった道の 気が付いたら片隅に 花が揺れてる...
最後の雪がとけた 公園に出かけよう ぼんやり時を過ごす 長いベンチ ぽかぽかな陽気です さえずる鳥やってきて 長く寒かった冬も 終わり告げる...