霧雨潅ぐ 朝焼けが照らす水面 ひとり歩く 時の迷路は 戻れぬ旅路に誘う...
「花一匁 アノ子ガ欲シイ」 赤眼の忌子 小さな手を引かれて 百代の過客 うたた寝の中で 色を貪り 雨に濡れて悦楽...
花は咲いていますか 君は何処にいますか 月がよく見える夜に懐（おも）い出す姿 風は吹いていますか...
超えていけ 幼いミラージュ 投げられた賽に 誰もが目を背けて 息をする...
また またひとつ散ってゆく 夢 命がほら 二度とないこの時 愛しさが裏切りの果てに...
巡れ永久に旅の風は 君に染まる真紅の華 了（おわ）らぬ果てのその先へと 帰ろう 咎（とが）無き まほろばへと...
私を包む風は 淡い香りを纏わせて奏でる想い 刹那切なさため息交じり 影の踊りを眺めてそっと雫が落ちる...
『ドウシテナノ』 言葉が痛くて 頬を伝う止まない雨 信じられない こんなにも蒼い空の下で 『ワカラナイノ』...
絶えず廻る季節越えても 色褪せることのない恋の華を咲かせましょう 貴方を追いかけて早幾年 廻る廻る風車...
捧げたのは心 この手に渦巻く炎と光の螺旋 誓いは永久に 凍てつく大地へ彩る氷の花...