巡る春をいくつ数えたでしょう 咲く花がどうも悲しみに似てしまう 黙る傘の雨もいつかのこと さよならは花の夢を見る...
澄み切った満月の光を纏い 遠くあの空の向こう側へ 旅立った一人きり...
(誰だ 誰だ 首絞めたの 誰だ 誰だ 首絞めた) (誰だ 誰だ 首絞めたの 誰だ 誰だ 首絞めた)...
春の風に花が舞って少し肌寒く 仰ぐ青が眩しいからただ目を細めた 筒を抱えほんの少しまだ痛い胸が...
迷い迷いの森が 静かに時を打って 無音にも似た耳鳴りが...
雪の桜舞うの夜に あなたの声を ただ聞きたくて 白い街に足を進めて 起きない奇跡起こるように イブの神様に...
十二 今日超えて 果ては夢か幻か さあさ 今宵お聞かせ給うのは 修羅と散る物語...
「今更その目で私を見ないで」 震える君の手 気付いていたのに だって...
花咲く季節に またねと手を振る 涙は見せないよう 桜の樹を見上げたんだ 風凪ぐ瞬間 想い出に変わる いつまでも残り香のように靡いてやまなかった...
思い知らされる ひとりきりであること 冷たい風 この胸をすり抜けてゆく 季節は過ぎゆく 君と過ごした日々の...