茜色 染まる空 荒野に響く 風の子守唄 弔い唄 暗い森 奥深く 高い塔には 魔女に捕らわれ育てられた娘...
「忘れない・・・ あの日小さな墓の前で 抱いた悲しみを・・・ キミが歌に込めた あの祈りを...
まだ、降り続く雨に痛んだ傷痕なぞり遊び 溜息がくゆるくちに舐めていた飴玉慣れた味覚 ねえいつ終わるの、夢なら蝶は目覚めた、春 かろく飛んで舞いたつ翅に揺れた...
いつか眺めた天球図 ひどくちっぽけな星の集まりだなんて とても思えなかった ひとつ銀貨握り締めて...
「月に とり憑かれた者、醜き獣となり やがて同胞を 喰らうだろう… 悲しき運命(さだめ)と 知りながら…」 満月の夜 森の中には<赤を纏う少女(リトルレッドライディングフッド)> 「おばあさん(グランマ)の家から出るのが、遅くなってしまったわ」...
遠く 降り続ける雨 貴方と 僕を濡らしてく どうか 晴れますようにと きつく 目を閉じて・・・ 叫んだ声は 雨音に 掻き消され 貴方に届かない...
「じゃあ、またね」 「ばいば−い」 「ねえ、今の、こないだの子?」...
私の可愛いあの子は何処に 連れていかれてしまったの 少し 目を離しただけなのに...
ミク=青緑 ミクオ=緑 二人=深緑 「永く醒めない夢を見ていた...
宵闇の 空が誘ふ 夜の底は 彼岸の果てか 今頃は 其方もそこで 十六夜の 月を見るのか?...