空白の日が去れば 言の葉が舞うように ひらりひらひらと惑うように...
君の好きな季節も ただ他愛のない帰り道も そんな必然がいつか...
薄く色付いた君の頬と同じ色してた さくらの最後の一枚 音も無く散り行く様 遠い遠い所に旅に出た君を忘れられず 変わりゆく街の色に一人染まれず立ち尽くす...
悴んだ手を合わせ 人の波を掻き分け 温もりを求めては 届かない明日を夢見る 白いカケラ重なり合い やがて世界を染めて 僕の歌声も響かないよ 冷えた心温めてほしい ...
上手くいかないことばかりだと 懐かしい夢ばかり見るの 明日が怖くて 酷く纏わりついてきた...
季節の名残りに淡く光る 空蝉の足音 少し遠くて 消えるのは恋し真夏に咲く 風鈴の泣き音 ふと見下ろす手...
さらさらと薫風が通り抜けて 響くのは夕暮れ時、蝉時雨 一つ二つと季節を重ねて君を想う 延々と (永遠に) この時間が続いたら、と...
季節は次々死んでいく 絶命の声が風になる 色めく街の 酔えない男 月を見上げるのはここじゃ無粋 泥に足もつれる生活に 雨はアルコールの味がした アパシーな目で 彷徨う街で 挙動不審のイノセント 駅前にて...
儚くも散り逝くのは月も太陽も同じことね 何の意味も与えられない……すべて塵芥となるから 綴る文字は形を成しても 散らばったまま……泡沫(うたかた)に消える...
ああ祈りの 季節がはじまる 盛りの炎が 消えたこの世の...