見ててご覧 ほぅら、一抜けた 触れた側から冷えて抜け殻に 流されて辿り着く現 蕩ける鼈甲の魂 夕ベ紡いだ夢を どうぞその小指に絡めなさい...
その女は泣いていた ボロボロの腕は解かれた 一緒に居る権利はもう無いと...
きまぐれに選び 君にありふれた言葉を 繰り返し使い回し...
もしも全て忘れられたなら このまま夜に溶けて消えたいなぁ 神様、どうかふたりを隠して 星の下でまた会いましょう...
使い古した自分の名前に あえてキッチュなルビを振って 高潔を打ち負かせるくらいに恐ろしくなる 骨の髄まで ...
等間隔に並んだ日々の空想 それさえ透明すぎて日和っちゃいそうな 夏の隅で ...
既存の言葉で 君を助ける 旧市街で買った中古のハンマーで...
いつも遊んでる友達の ヘンテコなあだ名や 仲間内だけ盛りあがる ふざけた挨拶や 近所のおばちゃんが着ている 物騒なTシャツや 見慣れてしまった 毎日に...
今日も何気ない幸せな日々を 噛みしめて生きているよ 街を見渡せばいつもの空 いつものビル いつもの人ごみ 喧騒に隠れ 暴力と欲が仲良くキスをしている 駅のホームでは痴漢か冤罪か男女が喚き散らす...
街灯照らす暗い僕 まだ終わらせるのは遠く いつかきっと美談になる 待って待ってなんて...