星空をひらりふわり 雲に隠れた月の夜 なんとなく迷い込んだ 埃まみれの小さな部屋 蝋燭の灯り……アカリ 近く遠くまた近く 灼熱の心……ココロ そんな不器用さに似て...
暗闇の中で目をこらせ 始発列車が夜の中を行く 姿身にさよならと笑え スーツケースはからっぽのままで...
焼けた緋を掲げる 幾千の影を揺らして駆けてゆく僕らは どこへ向かうのだろう...
離れていても そうさ僕らは 天かける星座の裏表 さざめく昼も 切ない夜も...
遙か昔に芽生えた 空まで伸びた育った 見上げればそこに 大きく大きく (大空には羽がなびく 太陽見上げて群れを成し この星の南から北へと 高く風に乗って...
闇をこえて鳥が逃げた 次の山へ飛んだ 自由…それはまぼろしでも 羽を伸ばし飛ぶの...
天つ風(あまつかぜ)よ 時の羽(ときのは)さえ この思ひは 十六夜に… 凛としたあなたと同じ 手折(たお)られぬ花 色は匂へど...
Open your shiny eyes in the silent night 不思議な夜 舞い降りた 足音立てず 忍び寄る 悩ましげな 黒猫のポーズ...
山の端 月は満ち 息づくあなたの森 夏草浴びて眠る 愛(いと)おしい 横顔...
朝まで踊る夢だけ見せて 時計の鐘が解く魔法 曖昧な指誘う階段...