お星様見て ふと考えた 「あの光たちは 何をしてるの？」 夜ずっと外で光り輝いてる...
舞い落ちる粉雪が 山の背を白く染める 寂れた村の あばら家で 二人、身を寄せ合う 冬の夜...
眠るあかに挨拶を おはなしの続きを おわかれに愛の詩を...
雲の 流れゆく先は 遠い 昨日へ続く道標（しるし） 白い鳩のように 飛んでゆけたら...
さあ 狂いし アリスの歌を 穢れし闇 奈落の歌を 泡沫の夢は 狂宴の媚薬 私を見て微笑う 白ウサギ...
待ちわびる夜 灯りが燈る 約束の時間は 終わりを告げた 我が血に眠る 神秘の雫 浴びるように飲み干し 渇きを癒す...
「鳥が鳴いてる」とあの子が囁いたいつかの夜 暗い森を向く横顔が白く闇に浮いた 耳を澄ませども僕にはその声は届かなくて...
いつか僕も夜の海に還るから、その時まで さよならをしよう 「嫌いなあなたの とても綺麗な声を 忘れてしまえたら いつかは救われるかな 嫌いなあなたと 笑い合いたいと思えば それはきっと呪いのように わたしを縛るのだろう」 震える手で手紙を書いた その喉はもう二度と震えないのに...
空気の中を漂う水滴の ひとつひとつまで見えそうな夜は ぼわりとけぶる街灯のむこうから...
静かないつもの夜 気づかずに音を消す 失った光のみ...