部屋の窓の向こうに 飛行機雲をなぞって 今日ケンカした君の事ばかり 考えてた...
自分の空似だと思った いつか手放したものが ふと甦るような気がした 取り戻したい でも忘れていたい...
憂いの指先 雨音に咲いた バス停、霧雨、来ない夏を待ってる 「いつもは大体 5分くらいなのにね」...
夏を讃う蝉達の喧騒が 今日も不愛想に鳴り響く 狭くなった置きざりの部屋の隅で ひとり時の流れを知る 折り目が付いた週刊誌 ほこり被った望遠鏡...
湿る部屋の隅に潜んだ 微か漏れた足音は 狙い定める様に優しく...
夏のさ花が咲いて嫌になってひよってた 誰かの目のことや日々のこと気にしてた だらだら生きてた 冷めてた眼差し...
小さな麦藁帽子と真っ白なワンピース 眩しすぎて僕はもう 立ち昏みなんです いつもの調子で笑ってくれたらいいけれど...
眩い光と影 夏の 日差しは今日も強くて 遮断された感覚を取り戻せず 立ち尽くしてる...
望月の頭(こうべ)垂れる輪の 花の如き笑みゆへに ひらひらと舞う夏虫 火に入るが如き人の宵...
雨が上がる 遠く空眺め 雲の切れ間探す いつもよりも 少し遠回り 海へ続く道を 切りすぎた前髪 気にしないで そのまま 駆け出そう...