乾いた瞳の中 跳ねた光 映り込む これは最近観ている 古い映画の影響 重ねた言葉もまた 虚しい怒り飾るだけ それはポケットに詰めた 影の傷を開くだけ...
窓辺で一人僕は 虚ろな目で外を見る 不意に聞こえた声に振り向いたら 見知らぬ君がそこに居た 希望を持てない偶然は 案外近くで待ってると...
大切なものさえ、あっという間に塵になる。 それでもこんな毎日を 君にさ歌うよ。 口癖。疲れたなと あとは眠いと繰り返す。 一度だけのさ人生で。言葉の端々、傷ついて。...
空の上に旅立ってどれくらい経つだろう 理由なんてもう無意味だ 忘れてしまおうか 隕石に焼かれて塵になる寸前だったけど 横目で見て見送ったんだ 何も感じなかった...
人ゴミを掻き分けながら 街角に溶けていく 音さえも感じれぬまま 儚くも壊れてく あなたはそばに居たのに それすら気づかないまま あなただけに アタシだけの 歌を聴いてほしいよ...
宇宙の塵舞う満月 夜を隠してく 見えないもの知らないもの 怖くて怖くて 消える世界 残る色はどんな景色だろう? ...
霧の向こう蠢(うごめ)いている 赤い目の死霊たちが ああ 死して尚求む 置き去りにされた赤子や犬猫...
白い指から おちる雪は さらさらさらり 流れてく 惹かれ焦がれし 野辺の緑 うつくし夢と つきなく...
閑寂 灰色世界 沈む 死灰の海 憔悴の大地に 零れ落ちる 愁嘆 響く哀号...
何を視(み)てしまったんだい? 窪(くぼ)むその瞳、穿つしかないねっ! 識(し)らなければ存(ながら)えただろう 別に憐れみも無いけど...