トキメキたくて 今日も夢を見てるのよ 醒めないで ゆらり ひらり ここで瞬いていたい 色めきたくて こんな街を駆けるのよ...
何も見えずに 彷徨い気が付けば 彼方の空へ 赦すように笑う 君は綺麗だ タールはいつも煙草の上で灯り ゆらりと燻る...
もう終わりだなんて思ってないよ まだ未来はあると祈ってるんよ 君が過ごしたあの部屋に贈る花束 もう終わりはないって思ってたいよ 全部恋のせいと言ってしまうよ...
まるで27で往ぬような 日々を暮らすなら煙になるわ 生きるべきか死ぬべきかは問わないが 理性で享けたメタフィジカに溺れるのも常...
夜の往来の中 もう何もかもが寝静まり 次は僕が微睡む番だ 街の音楽で 涙が出るよ 心が締まるよ...
煙で暮れた街で 儚げに咲く徒花 青空に埋もれ眠る曠野 あの日眺めてた 勇ましい背中に...
数多 砂牢 行先はまやかし 冒涜 懈怠の盗賊が 戦慄 茫漠の虚無へと...
――「所詮、私と貴女とでは相容れぬ存在。 共に歩めぬのなら、この生など無意味に等しい」 「貴女とこの山紫水明を眺めたかったのです」...
風が星を流す 月が南中の候 影に真向こう人 ある夜 奇異な出会い 君の胸の内は 神秘の国に...
夕暮れ 暁闇 灯火 狐火 並びて参るは物の怪の婚礼 朝焼け 宵闇 門火 枕火 並びて参る物の怪の葬列...