春を濡らす時雨の音色が絶えたとき そのわずか一瞬に蛹は蝶になる 燃ゆる夏に蝉の声が満ちゆけば 地下に埋もれた骸さえ夢を見る...
泳ぎ疲れた魚のプラケース 聴こえない嘘と泡を吐く 暁はたそがれて 冷えた青い部屋 刹那から刹那へと伸びた五線の狭間で...
深々と 降り積もる 白き雪の歌 凍てつく眼の先に 美しき赤鬼を見る あかい 鬼は 獲物 息をひそめ...
新緑やけに遠ざかり 感情だけが昂れる 夜の帳は無駄に引き上げず 唯じっと待つ閃く刹那を...
今宵彼の君 姿を照らす 満つる 見目麗しき月灯かり 鈍色の影引く 宵口に 想ふは 永久(とわ)の刹那...
1 気が付けば 深い闇夜の中 見えるはずの無い 外をただ見つめていた 気が付けば そばには君が居た...
このまま NEVER END 叶わないのは分かってる キラキラ光る水飛沫みたいに...
紅く この胸染める想い 遠く 君に歌う花詩(はなうた) 刹那、風に惑わされても 凛と 咲くや此の花...
泣き出す空が濡らした街角は 失意の心映す鏡の様だね 佇む君の幻影(まぼろし)を見つめていた 遥かな時代(とき)へ還る事も出来ぬまま...
Fadeless Blue 白くただ降り積もる 雪のように 心を覆い隠して 鈍く揺れるその刹那...