まるでおかしな この地球で よだれを垂らしていた 賞味期限切れの日常...
キミの足音一つ 水槽の中 おっこちて 溺れちゃう 瞼を優しく なでてくれた キミの電波一つ 宇宙の隅おっこちて...
オレンジ色の午後の微睡み 二人はゆっくり瞼を閉じた 指先伝う緩い温度が 濡らした心に擦れて痛い...
神様の死体はずっと前に 底なし沼の奥に沈んでいる 朽ち果てた映画館の影に 倫理観を落とした 「最強」のあたしは...
呼吸をするように 当たり前にいた側に どれくらいの時間が 経ったのか分からない程に 目を合わせるだけで 伝わってくるその温もり...
見上げた空は優しく 何かを伝えてる そっと背中を押されて ゆっくり歩き出す 擦りむいた傷の跡 ふとみつけ思い出す...
ゆっくり落ちてく 陽の光 オレンジの空と水平線 リズムを刻んだ 足元は...
だから何時も側にいて 見えるところだけにいて 大人だけれど強くなんかない 寂しがり屋なだけ 気が付くのいつの間にか 子供じゃなくなって...
瞬く白に溶かして消えゆく 独りぽつりと息を染めて 空に落ちた 煌く夜に吹かれて消えゆく...
君にばれないように そっと裾をつかんだ 夕暮れの道 降り出した雨 ひとつ傘の下、世界にふたりぼっち オレンジに染まる...