語らないで 語れない姿 玉手箱に詰めたら眠れますか? 動き出す 削られるままの身体...
言ノ葉 唯 唯 想ふ程 遠ざかる 影模様に 響き渡る 蝉時雨 詩へば 恋 止め処なく溢る...
微風(そよかぜ) 随(まにま)に散る華は 美しく甘美な幻想(ゆめ) 憂き世に赦されざる 虚無を抱いて...
おいで たんたん たん 答えをすぐに教えてあげる ここへ たん たんたん 激しくすべてを還す...
虚ろな景色 崩れる砂上の幻想 一人描いた 真っ白な世界 全てを失い 凍りついた時間に 終わりを告げよう 静かに空白の果てへ――...
黄昏ぞ わたしを照らすなら こころも素直に染めておくれ いつの日か 名も無き小舟のように たゆたふ情けを打ち明けてみたい...
曇りなき その刃紋宿りし 気高さを見止む (内なる身に まみえて燃ゆ) 絶えず流れる とまどい迷いを 振り払いし時 (潰えて成す 卑しき澱)...
身体が心を信じて 置き去りにされたなら 崩れる事を知りつつ情けをかける 甦る互いの野望 どちらかが滅びるまでは...
知らぬ知らぬふりで 頷かない 要らぬ要らぬこころ 追いかけない...
己をはらはら花に例えて 散りぬるを… 摘みあぐねた紅蓮の霊(たま)を さらう彼の日 荒れし胸より 恐るるまま命(みこと)は羽搏いて...