巡り逢ったが 運の尽き ハラリ 零れ落ちる 言葉 連ねたとて...
十二 今日超えて 果ては夢か幻か さあさ 今宵お聞かせ給うのは 修羅と散る物語...
あどけなさは童女の 手毬に込めた挨拶 銀の糸から辿る惨き日々 死に至る夢を持ち 諦めかけた魂 金を飲んでもいざ耀けぬかな...
漂う波に寄り添う華は あまりにも脆く散り急く 泡沫の繚乱物語 誰そ彼の宵月に紅染めの月華が咲き...
望みは闇のなか 埋めてなお思い出すよ 君が私が遠い日に 出会った懐かしさ...
草なびく 風は追いかける 遠くの青い自由な旅 穏やかにずっと暮らしたい 儚い平和を夢みていたい...
闇をこえて鳥が逃げた 次の山へ飛んだ 自由…それはまぼろしでも 羽を伸ばし飛ぶの...
思い出すような定めはいらない… 朝の香りがして 煙が立ちのぼる空を 思い出すような記憶をもちたい…...
粉雪を凍らせようか 地に舞う前に 吐く息ひとつで つららと見紛う...
いつかまた逢えたら 告げようか 胸の熱い言葉を いつかまためぐり逢えたら 時の彼方で...