そよぐ風の匂い 遠い遍く蒼 映ゆる月 笠木の下で 君と会った 静かに 過ぎてゆく 牡丹雪 このまま包んでと 手をかざした...
見えない音を 削り出して 目覚める寝床に 漂うカンナビス 中空のラウンジに 昨夜の名残 浮かぶフロントーサ 夜を待とうか...
今夜 空に映る月は あの日見た朧鏡(おぼろかがみ) 行く先知れない別れ道を ぼんやりと照らしている...
揺蕩うは何故か 仄暗き森に 主失いし 影たちの欠片 只その声が 彼方へ届いて 只その唄よ 誰かの傍へ...
広い暗闇の中 仄かに光る 大いなる 太陽の光を浴びて その姿 例えるならば...
雨上がり 静かに 木の葉 伝う 夜露 かすかな光の束...
グーテンモルゲン♪ 花の17歳 颯爽と降り立つ学園 髪留め新しくしたし 羽ばたけ青春 煩わしい過去 決別が結実...
目が覚めて伝わる 色艶の無い温度 立ち上がろうとして崩れていく砂の足 海のような群青漂って...
白い予言の森 事象の彼方を超えて シュムプレガデスの巌(いわお)の間 眠りの家の門...
降り積む 風花を 肩を並べ 眺めてる 手を伸ばせば 届く距離を もどかしく思う...