還りましょう… 褪せた記憶の中沈む 溶け出した思い出が 夢の中たゆたうように深海で眠る...
同じ星に生まれた ふたつの小さな衝動 日増し強くなる...
謂(いわ)れの無い【嘘】塗り固められ 何処へ行くのにも足枷だらけ 偽善の裏側 ほら隠された ナイフも見破んなくちゃならない...
果てない道を示すアルファの妖精は 旅人の時を舞い踊る ちいさな息吹がまたたく度に生まれる 夢を数えて星は回る...
砂塵の霧霞 久遠の水の底 鼓動を吸い込んで まどろむ箱庭 錆は記帳 壁は哀悼碑...
降り積もる光に 響いたエンブリオ いま胸に抱いて 歌を歌う...
とおく永い道のり 歩いてきたのね 振り向くこともなく 前にすすんだよ...
硝子の棺に眠る 貴女に会いたくて 刻印は偽りでも 守り抜こうと誓う...
銀色 欠けた月の刃が鋭く 霞んだ夜を裂けば 幻想(ゆめ)と現実(いま)との揺らぐ音 一際に瞬く 強い刹那(ひかり)は 旻(そら)を時を超えて この目をただ満たすため...
紅き影に誘われて 蒼き森を歩いて行く 迎えている銀の船 今宵、月を掴み取る 光満ちる道は無く 影が覆う明日を払い 白き鳥が放たれる今宵 この身捧げましょう...