悔しいから泣いたこの街で 既読もない君からの 大切に扱ったつもりなのに...
完全犯罪を ついに君は成し遂げた 三月の空 揺れるスカート 物憂げに笑う それは不確かで それはそう、確かで...
旅を終えた囚人の くたびれた衣服が 星空に混ざっていく 来たことない街...
春めいた風吹き抜ける朝 起きぬけのメランコリー いまだにポッカリと 胸の中 風穴開いたまま...
日々に花を 君は華 嘘みたいなお話のように 僕は淡い恋に落ちた...
いつかの考え事は 中身空っぽで 言葉はほんの少し 別の人のもので 他に誰も居ないホームで待つ列車を 同じ風に見つめる君の手をほどいた ...
リノリウムの鳴る戦場 敵は29人 四方に散っていた 机の中 犇めく蟲 嗤う顔に 一瞥...
黒に紛れてる白色 漏れ出す 僕らの三月 君の声が聴こえないよ 式の翌朝の階段...
朝焼け三月の終わり 最後の公園のベンチ 冷たい君の指先...
背のエプロンドレスが トレードマークの女の子 彼女が落っこちた穴に どうやら俺も落ちたみたい...