白く染まる視界と、かじかむ指の感覚 色のついた溜息 空に溶けて消えてく からっぽのこの掌に...
空っぽの頭蓋で尚 悩み深きN.O. サーチライト抉る夜は...
臆病者なんだ 悪夢にうなされたみたいに 震えて 風が強く吹いた 弱い僕を試すように 泣きながら歩いた 足跡も少しずつ消えていくようで あんなに強く抱いてたものが なぜ 冷たくなってしまうんだ...
目抜き通りの記号はチカチカ 遊歩者たちの声は響もし 商品のような人々が見る ...
透明に光る液体の 化学反応示す道しるべ 最低なんだ僕達は...
いつか見たあの黒を声に声に つかんで離したあの白を音へと変えた 椅子を引いた細い腕は焼けきって...
青い焔にくべた想い 白百合まとう女は屋敷の主 囲う花々朽ちかけて 洋館それはある日の罪の名残よ あぁ恋は甘く苦く 美しいとは言うまいぞ 肩を引き寄せ 笑う父 「これから長い付き合いになるかも知れぬ」...
積み重なった季節は巡りくる また一瞬 この早さに 驚いていた 夏を素肌で ほのかに感じていた...
右と左 黄色に染めて 上と下も 黄色に染めて いっそのこと 瞼の裏も 黄色に染めてしまえばいい...