このあいだ埋めた猫の死体が 夢の中に出て 気持ち悪い寝覚めの朝に 聞こえる嗤い声...
行き交う人は夕立が過ぎたあと 重たい夜の輝く月を見ていた 失う物は置いてきた道標 ねむたい朝の澱む空気の中で...
ボルシチを煮込み 鍋を焦がす日曜 窓を開ける前に このボトルを開けよう パンツも穿いたし 洗濯とかやったし あとは眠るだけ 退屈でもないかな...
黄金の地に眠る獅子 荘厳の中見える道 夜明けを待つ人を残したきり 幾千の夜を過ごしたのだろう...
紅い花片(はなびら)の散るように 赤い飛沫(しぶき)が焼け付く 薄暗がりの屠殺場(とさつば)で 打ち据えられた牡丹が...
朝五時頃池袋 生ゴミの薫り ひどく透明に近い服には...
待ち続けていた 永い時間(とき)のように 雪解けのように 春を待つように 止められなかった もう戻せなかった 冷たい金属は熱さで泣いた...
夜半過ぎれば朦朧とINスタジアム エナドリキメて 終われない残業 華麗なるキラーパス...
めずらしい原液のままのリスパダール めずらしい色の1mgワイパックス 通常の2倍のデパスね 1mg 当時 1日4mg...
灯りが消えゆく街角の朝が来る 腐りかけの魚薫る池袋の まだ日が早い 足も速い 12月の白い息...