雨の音がしくしくガラス窓を叩く 仕事疲れのキミはもう寝ている 僕は雨でも洗濯 どうせ外には干せないし 暗い部屋の中つっかえ棒がきしむ...
星二つ 月が照らす 手を伸ばし 空を掴む もし強い雨が降れば 星二つ どこへ落ちる?...
幾何の時を越え 荒野に標された 朽ちた十字架に刻まれた名こそ消えども 赤土の刻まれた未開の黄昏に 只々立ちすくみ沈み行く太陽を見た...
雨の降るJazzy Classic 打つ音はElegy はねる水しぶきが 踊るTwilight Memory...
ゆりかごの中で眠るのは ドライフラワーと白い封筒 胸に残る焼け野原...
沈みゆく太陽からの 哀れみの眼差し 傾きかけたコンクリに 目をそらされた...
空腹の音がする 住み慣れた町の中で 今日も空気の流れがそつなくすり抜ける さりとては四捨五入の 打算で生きる日々が...
四角い言葉が胸に張り付いたまま スーツに着替えて地下鉄に乗っている この頃はやりの金のマスクをかぶり 気になる人目を見ないことにしている...
不実に見ただけ 後悔の切なさを 如実にあらわる 現実が物語る 規律は乱れて 徒花が咲き誇る いびつな世界は 泡沫の夢の痕...
夏の日が近づくほどに 走り抜ける空気が空を塗りかえる 焦げるような砂を踏みしめ 思い出に疼く胸切なく...