宇宙を漂い銀河の果てまで辿り着いてさ。 夢見る人々、富と名声を探し求める。 サビ付いた船は悪意を孕んで動き始めた。 何も知らない人々はやがて、カギを見つけてしまう。...
蒸せる甘い香りの中で誘うの、吐息を寄せて。 至近距離で囁く「愛(ウソ)」の言葉に溺れてゆくの。 「舌先で首筋をゆっくりと舐めてよ。」 ごめんね、ちっともあんたには愛情なんて無いのよ。...
構築された絶対聖域は暗く閉ざされた母で 太陽の光さえも届かない、コキュトスの箱庭 この記憶は作られたフェイク プラグで転送られたデータ 禁忌の手により造形された最終兵器はどこへ消えた?...
双眸は輝いて、手を繋ぎ笑いあうのです。 幸せに満ちた日々は続き、終わらない時間の中で 二回の瞬きで途切れた光はさよならを告げて...
瞬いては消える常闇の中 失った物をさがすひとつ星 何も無いままで幸せを願い 授かりし物は稚く笑う顔...
さぁ、お立会い、お立会い! 今宵、お目にかけますのは 浮世の因果を背負わされ 漫ろに這い出る忌み児に祟り児...
虚言(そらごと)、憎んでは毎晩 井戸の底から囁くのです… 嘲笑ふ蜘蛛 花と落(あ)ゆる...
暗室に浮かぶ月 水になる時計 走り出す手首 銀色の涙 車輪の館からは...
造られた空間見上げた僕はにっこりと微笑んで 手元には古ぼけた剣と不味そうな薬、また歩こう 知らない場所すべてを知る為の本だってある でも、持たずに...
丸い部屋、密やかな心音、 流れ込む思い出と、愛情。 この部屋の向こう側、 どんな景色も不安になるだろう。...