「馬鹿馬鹿しいくらい あたし あなたのことばかりだった 明け方の寄る辺は あなたの部屋だった」 「白々しいくらい 君は 理想の愛 そのものだった それだけが全てだ それだけが全てだ」...
生意気な目つきでさ 奇想 妄想 あっそ これだけ? 押し付けた愛しすら煙たくって見えないな 不謹慎な冗談を 楽しそうに語るのね 未必の故意 心を 今 ほら 味わって...
蓋をした様な部屋へ逃げ込んで この手はまだゆらゆら泳いでる 脆い心に落書きをしては 笑った君はとてもずるいな...
きっと あんたの 笑い声や ふとした仕草が そっと 誰かの 耳元で 響いて 響いている だって そうだろう 下らない このやり取りも きっと 誰かの切なさを 満たして 満たしているから...
身に降ったばかりの火の粉がふわり たちまちに払って捨てた ほら 捨てた 醜いわがままを見ない振りして 話すら聞かずに逃げた また 逃げた...
噂はついに醜く歪んで 元の形 留めず 散らばるの カーテンが飲んだ煙と青さを 見せびらかす事が情けない もうどうしよう こんなの誰にも見せられないや おしまい 見据えて ほら ...
笑えないわ 「不幸になった」って どの口が言うのだろう もう何回 誤魔化している その指で遊んでる ふざけないで 被害者ぶったって 何も変わりはしないのに...
ああ 少し肌寒くなった街で ゆらり 甘い結末 素敵な台詞を唱えようと そこに魅力はないわ 理想は理想に過ぎないでしょ 夢の見過ぎじゃないの 斑に染まる葉の行く末を見届けられたのなら...
息が淡く 灰の空にぼやける 赤く腫れた 目を伏せて歩いたんだ 誰か誰か教えて 細い糸の行方を 美しくて儚い 見世物になるような愛なんて...
お面屋 けらけらと笑う笑う 靴は脱いだ なくした髪留めは あなたが持ってるんでしょ 性懲りもないのね その音はやめて 一つ一つ聞かせて それだと聞こえないわ...