さよなら もう行かなきゃ だいすきだった みんな 何処へだって行けるはずなのに 何処へも行けない そんな気がして...
時を止めた 深く冷たい森の奥 在りし日の楽園は 静かに眠る 枯れ果てた夢の跡に 立ち尽くす...
森がささやく 忘れ去られた物語 風が教える 数多の夢が眠る廃墟<まち> 言の葉は時を超え 想いは彼方...
"サルビア通り" の宿屋の娘 指折り数えて やけにそわそわ なぜって? そんなの決まってる "あの人" に恋をしているの...
小さな掌にそっと 触れたあなたのその指先 「あたしを見つけてくれたの?」 問いかけは届かない あなたの瞳にあたしが たとえ映らないとしても...
星の海が またたく夜 永い夢から 目を覚ます 祝福の鐘 高らかに歌う...
触れた指先の呼び声 探し求めて歩いてゆく 木枯らしが季節を連れゆく前に ひとめ逢いたい...
花の雪が散りて 積もるは溶けぬ想い 狂い咲く木々の下 独り 空を仰ぐ 枝先を離れ はらり舞いおちる...
むせかえる緑のにおいと 蝉時雨 降りそそぐ道の きらめく木漏れ日 陽炎の向こう あるはずのない幻を見た...
starry night 星降る夜に 叶わぬ夢を描いた 約束の場所 ひとりきり 置き去りにした君を...