空を見上げるきみの隣 影法師 ふたつ重ねて 無防備なその横顔を そっと なぞっていた 夕暮れに染まる小麦畑から 地図に無い町の町角から...
遮るものの無い 鮮やかな空の色は あなたが 私に教えてくれたもの 美しい風景に瞳を閉ざして...
君はいつだって目の前のセカイを四角く切り取るのが好きでさ、 私はそんな君の横顔を独り占めするのが好きだった。 私はいつだってセカイにひとつだけの歌を探したりしててさ、...
思い出す 初めてきみが私を見つけた日 焼けつくほど温かい鼓動に ただ焦がれた 白く冷たいこの指先は 差し出されたその掌に...
すべてが紅く染まる 深い森の追憶 二度と戻れないのに 鮮やかに蘇る いつか風は絶えて 空が剥がれ落ちる...
震える指先が 静かに離れていく 言葉はなくて だけど分かっていた あなたを失うこと うつろいゆく季節に うつろうあなたに 気づかぬふりで 寄り添っていたけど 雪融けの音がする...
透明な星空 見上げて 「綺麗だ」と笑う きみがすきだよ 見知らぬひとの 痛みに...
いつからだったかな 忘れちゃったけど あたしの持ってる 不思議な鏡は 「ときどき あたしとちがうカオをするの」...
目を覚ます 真白い部屋 ひかりの海 佇むひと 「あなたは誰？」 尋ねれば何故か 寂しげに微笑む...
忘れない 時計塔から眺めた海 寝転んだ草の匂い 空の色 あなたが好きだと言ってた 小さな花...