壁を這う白亜のラクガキと 斜陽の窓辺 弾む息が立ち込める空の 狂った色や そんなことさえ 忘れていくのが 君は 怖いと言った...
歪む ロジカル海流 ガラクタだらけ 帆船の上 逆立つ波に 跳ねる足は 踊るように 希望と 恐怖を 混ぜ合わす 始まりの合図は 耳を劈く 鐘の響き ラムの盃...
赤く咲いた信号機 君の時間を少し止める 停止線の反射を受けて ポタリ ポタリ 零れていた ふざけあって笑う バックミラー越しの2人は ある日きっと気付くだろう 有限 終焉 その時に...
ルミネセンサーの放つ琥珀の息 果ての視えない夜空を征け フラップ越しのコウノトリは 羽を限界までバタつかす...
幽霊船も今では 観光客がひしめき合う あんな空 見飽きたとか 根も葉もない嘘つき ねぇ、今話題の電話器 繋がれない事を恐れて 欠けた 音が零れて 愛もないって 馬鹿を吐いて...
しゃがれかけた 歌声 響く 引っかかる睫毛 きっと 耳障りと息を吐いて 歪み 纏い ノイズの ように ゆっくりと 僕の頭の中を 掻き乱した...
空を飛んでいる クジラの瞳 写り込んだ街 揺れる星座飲み込まれていく 夢追いの万華鏡 ふっと差し込む 概数を抱えて 歩く私の前に 走り去った あの日の君が 捨て忘れた 一枚の折り紙は...
ちょっと、そこゆくイケメンさん ちょっと、話を聞いとくれ 私キツネの女の子 耳と尻尾がキュート...
太陽風も風まかせ カランコロンと鈴が鳴るぜ 今日も どっち行こうが構わない 酸素量は満タンだ...
マッドな眼つきで睨む 足並みフラフラ ようこそ、ここへ皆さん...