目が覚めて伝わる 色艶の無い温度 立ち上がろうとして崩れていく砂の足 海のような群青漂って...
光横たえる海神 創痕の間に揺らめく過ち 浮上して息を継ぎ 溶かされ混じるだけの憎愛を手にした...
晩夏の香り綴じる 薄い紙をなぞって 想い馳せる記録の束 甘い毒が腕に絡む...
探していた 好きになる理由を もっともらしい言葉だとか 気づいたとき 糸は縺れ合って 固結びがひどくなってた...
動き出す 身体の奥には 生まれたての螺旋が騒ぐ ほら あじけない つまらない 世界の端 見下ろすあなたはだれ?...