春が巡り 滅んだ世界で翼がひとつ 飛び立つことは出来ないまま 震えている 雨上がりの朝に口ずさんだ 僕らの唄...
いつもの退屈な一日が終わり そろそろ今宵も眠りにつこうか 優しいこの歌...
朝陽が照らし、包む草影。 目覚めは、そんな風景と。 いつもは、部屋の隅にいた虫。 どこにも、見当たらなかった。...
青空は嫌いだ 嫌な思い出ばかりあった 言われたことを ただこなして生きていた 望んだものなんて...
むなしく声が響いた。 ビルに反射して孤独を歌った。 ガレキのなか風を待った。 理想はいつだって理想のままだった。...
残された者が、遠い空を見てた。 「向き合っても悲しいだけだから」と、笑いながら。...
せまる西日 一筋の線 帰り道の 懐かしい日々 白黒の 手を伸ばす 雲の線まで 飛行機雲 掴めなくても...
冷たい夜空が頬をさす。 半分だけの月を見て、 みんなで花火した夜が、 どれくらい前か数えてみた。...
こんな時期はずれに セミが鳴き始めた 早すぎるよ 出番はまだ 衣替えも最近したばかりなのに...
昨日の鳥は どこまで飛べたか くすんだ空の 先は見えない 見送る影は すぐ見えなくなった 帰っておいでよ 何度も呼んだ...